A:脱毛効果は当然ある。ただ、初めてだと反応しない毛の割合も多い。
通常レーザー照射から2〜3週間ほど経過すると毛は抜けていきますが、中には抜けない毛もあります。
抜けない毛が出てくる理由は何ですか?
毛が抜けない理由を要約すると「その毛の周囲組織を熱変性させることができるエネルギーを照射できなかった」からです。
毛が抜けずに残る、エネルギー不足になる理由は4つ考えられます。
①毛周期
②皮毛角
③毛の密度
④照射漏れ
①毛周期
脱毛するとなったら必ずと言って良いほど毛周期の話が出ると思います。
「成長期の毛にしか反応しません」と言われたと思いますが、覚えていますでしょうか?
毛周期とは毛の生え変わりのサイクルのことを言いますが、
「成長期」「退行期」「休止期」とあるのですが、
退行期と休止期にある毛は毛が毛乳頭(毛を生み出す場所)から離れているため、
レーザーが届かず効果が得られません。
表面に毛が出ていても退行期に入っている毛であれば、レーザーを当てても抜けないのです。
要するに、成長期以外の毛はレーザーを当てても脱毛効果は出ずそのまま生えてきます。
②皮毛角
毛によって生えている角度が違うのをご存知でしょうか?
下の図をご覧くださいませ。
立って生えている毛、寝て生えている毛がありますよね?
毛の生えてる角度によって同じ出力で照射していても、エネルギーの伝わり方に差があるのがわかると思います。
皮毛角が大きいほど(毛が立っているほど)伝わるエネルギーが少なくなります。
結果、抜けにくくなります。
特に脇やVIOなどの太く濃い毛の生えている部分によく見られます。
VIOなんかは「VとIの境目が束で残っているから打ち漏れですよね!」(いわゆるVIゴリラです)とおっしゃる方が多いですが、
クリニックのスタッフはこう思っています。
「ちげえし。」
特に抜けにくい部分であることは脱毛のスタッフなら誰しも知っていることなので、
特に注意して照射をしています。打ち漏れでは絶対にないです。逆にそれだけ狭い範囲を打ち漏れる方が難しいですよ。
抜けない=効果ない と思われがちですが、効果の出る部分にはしっかり効果が出ていますよ。
これらの皮毛角の大きい、抜けにくい部分も回数を繰り返すことで、脱毛の効果は出てきます。
③毛の密度
毛の密度が高いと、一本一本の毛に対する熱量が少なくなってしまいます。
例えば、一本分の毛を脱毛できるエネルギーを一本の毛に打ったのに、ぎゅうぎゅうに3本の毛が生えているためにその1本以外の毛にエネルギーが逃げてしまいその1本が脱毛できないことがあり得ます。
④照射漏れ
まず照射漏れかどうかを判断するにも時期があることを理解しましょう。
照射漏れとは、文字通り看護師が照射をし忘れた部位のことを言います。当然、照射していないのでまた普通に毛が生えてきます。
照射漏れをした毛は、もはや普通の毛ですので、普通に引っ張っても抜けません。
しかし、照射された毛を引っ張るとスルッと抜けるのです。
これは照射後2週間経たなければわかりません。
なぜなら、スルッと抜けるようになるまでに2週間くらい必要だからです。1週間ではスルッと抜けるものもありますが、抵抗のあるものも混在しており、普通の毛なのか照射漏れなのか判断がつきづらいです。
また、照射漏れの特徴としては「塊で残る」ということを知りましょう。
手抜きしようとする看護師はなるべく早く終わらせたいのでオーバーラップさせずに照射するので飛ばしたところが塊で残るんですよね。あと、マーキングせずにやるナースも自分がどこを照射したか忘れて照射漏れします。
まばらなのは照射漏れの可能性は低いです。また、VIゴリラは塊で残りますが照射漏れではありません。
全ての問題は良い機械と回数が解決する
①は定期的に照射を重ねていくことで全ての毛の成長期に満遍なくエネルギーを与えることができます。当然良い機械を使用した方が減毛率が高いので、良い機械を使用すべきです。
②皮毛角に関しては、深く立っているものほど難しいのですが、毛の密度が減り良い機械を使用することで脱毛可能です。
③毛の密度は良い脱毛機を使用して減らしていくしかありません。
例えば、回数を重ねることで他の毛が減り、皮毛角が大きいVIゴリラ部位にだけに熱量が集中しやっつけてくれるのでしょう。
てことは、重ね打ち初めからしてもいいかもしれないね、やけどリスクはありますが。
脱毛後にまばらに残っていたとしても回数を繰り返せば確実に脱毛の効果は得られますよ〜。
結論
・抜けない=効果ない ではない。抜けない毛は初心者ほど多く出る。
・脱毛スタッフは容易に打ち漏れと言われることを嫌う。
・2ヶ月おきくらいでコンスタント回数重ねれば脱毛できるから大丈夫!
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